音楽好きの方なら、学生時代の英語の勉強に、洋楽の歌詞を利用したことがあるかも。押しアーティストのオリジナルな言葉は、モチベーションを上げてくれますよね。
今日は、そんな英語攻略法のお仕事版。前回の投稿「オンラインでの音楽のお仕事は、英語圏まで視野に入れればチャンスが広がる」という趣旨のフォローアップです。
一般のビジネス英語と同様、音楽サブミッションや実務に使う英語は、ある程度のテンプレートがあります。使われる専門用語も、割と限られたもの。
なので、これらのパターンに慣れておけば、アクションを起こす時に困らないというわけです。
前回は、映画やTVなどのメディアに音源を売る”音楽ライセンス販売会社”での、募集情報のご紹介でした。~アメリカではMusic licensing company またはMusic libraryと呼ばれている業態です。
日本から狙うなら、インスト曲の他、和製ポップでも。数は少なそうですが、ドラマのBGMなどのために日本語の楽曲を募集している会社もあります。
今日は、その応募や実働に役立つサイトの例を二つご紹介。目を通せば、採用のリアルタイム情報と同時に、実用英語が身近に!
トラック・メイカーの情報コミュニティ
現役の一流トラック・メイカーたちが運営する、老舗の業界情報サイト。ありていに言えば、音楽ライセンス販売会社(以下ML)の格付けサイトとして、大多数のML経営者には一目置かれて(恐れられて?)いるサイトです。
全米のMLのリストを始め、経験値色々なトラック・メイカーたちによるフォーラムや、ML選考担当者によるアドバイス寄稿など。トピックは印税関連の実務や税制から、DAWや関連機器の評論やトリセツまで。
でも、何といっても目玉はMLランキングでしょう。無料のハウツー記事も多い中、こちらは有料。
私は基本、お仕事を得るためにお金を使うのはキライです。けど、このサイトは別。短期間限定で構わないので、有料登録をオススメします。
まずは、英語がほとんどわからなくても読めるランキングから見てみてはいかが? 実際にMLに受かって仕事をしている人たちからのナマの声が読めます。
ちなみにこのランキングは、企業力を反映した合格難易度ランキングとは微妙に異なるもの。曲提供するメディアの格や頻度、所属アーティストへの対応の良し悪しなどが評価基準なのは当然として……。
中には、無審査で入れるために人気の会社や、メジャーなクライアントを持ってはいても支払いが滞る会社などが……。ランキングそのものよりも、経験者のコメントに注目するのが良さそうです。
音楽ライセンス販売会社のTwitter
たいていのMLは、ツイッターやインスタのアカウントを持っています。興味を惹かれるMLがあれば、気軽にフォローを。
とくにツイッターは、字数が少ないのでよりカンタン(笑)
そのMLのテイストがわかるアーティスト情報や、楽曲提供したTVシリーズのオンエア情報など。例えばこんな感じ。
このような閲覧に必要な英語は、ご覧のようにごく基本的なもの。
もう一つ、お世話になってるMLからの「ツイッターをフォローしてちょうだい」というお年賀メールは、こんな感じです。(最難関と言われる会社の一つ)
メールの英語は、他業種と変わりません。定型に従えばいいので、そう難しくはないもの。ハウツー詳細は、ビジネス英語関係の書籍やサイトにてどうぞ。
まとめ~私の黒歴史
私は怠け者で、中高生時代の英語能力別クラス分けは、ずっと下のクラスでした。
記憶力もダメで、単語テストで0点を取ったこともあります。
そんな人間でも、音楽のためとあれば、苦もなく英語に取り組めました。
今日の情報が、気軽に英語に親しむためのご参考になれば、すごく喜びます。お読みいただき、ありがとうございました。
(尚、契約に際しては、アメリカの住所やソーシャル・セキュリティー・ナンバーが必要な会社もあります。事前にチェックを)
最後に、私が5年前ニューヨークに来て最初に作った曲を、昨年発売のアメリカ・デビューアルバム(音楽ストリーミングで再生60万回以上)から。
(冒頭の写真は、アメリカでポピュラーなフレーバー・コーヒー。秋味メープルにFall In Loveをかけたネーミングに、「惚れました!」)